夏の消防活動は、装備を着け込むほど手の中が汗でびっしょり——そんな経験はないでしょうか。グローブの内側が濡れてべたつくと、不快感が増していき、細かい操作もしづらくなります。この記事では、夏の「蒸れ」対策になる素材の見方を最初に整理したうえで、防火・救助・訓練・操法練習という場面別に、BULLRESCUEのおすすめ消防グローブを紹介します。
夏に蒸れないグローブはどう選ぶ?(3つのポイント)

夏の蒸れは「高温多湿の外気」「大量の汗」「グローブ内の密閉」が重なって起きます。対策の決め手は、素材が汗をどう処理し、湿気をどう逃がすか。次の3点で選ぶと絞り込めます。
吸汗速乾:汗を素早く吸って乾かす素材が使われているか
透湿性:防水グローブなら、内側の水蒸気を外へ逃がす構造か
速乾・肌当たり:裏地やインナーが乾きやすく、肌に当たる面が快適か
次に、場面別におすすめの消防グローブをご紹介します。
【場面別】夏におすすめの消防グローブ5選
ここからは、夏に手が蒸れやすい4つの場面ごとにおすすめの型番を紹介します。「防火の実戦」「鋭利物のある救助」「訓練・後方・平時作業」「操法大会の練習」の順に見ていきましょう。
防火・実戦の現場に|DK-779

防火の最前線で水濡れも蒸れも抑えたいなら、DK-779が候補になります。中間層にOutDryの透湿防水フィルムを使い、外からの水を遮断しながら内側の湿気は外へ逃がす構造です。裏地には熱が伝わりにくく乾きやすいポリエステルパイルを採用しています。
- 素材:甲・掌部はケブラー®とノーメックス®の交編編物、補強材にアラミド繊維×シリコーン
- 2022年ガイドライン対応。
- サイズ:S・M・L・LL・3L/カラー:ブラック
DK-779が夏に快適な理由
中間層のOutDry(日本で唯一ダイコープロダクトが使用許諾を受けた透湿防水フィルム)が外の水を防ぎつつ内側の湿気を逃がし、乾きやすいポリエステルパイル裏地と合わせて濡れっぱなしを防ぎます。
体感の暑さをゼロにするものではありませんが、汗や水で濡れたまま作業する不快感を抑えたい実戦向けのモデルです。
鋭利物のある救助現場に|DK-750

交通事故現場のガラス片・金属片、災害現場のがれきなど、鋭利なものから掌を守りつつ手の中の湿気も抑えたい救助活動には、DK-750が向いています。掌部は表面から順に「アラミドシリコーン/突刺し防止材/吸汗速乾素材」の層構造になっており、手に当たる最内層に吸汗速乾素材を配置しています。
- 突き刺し防止性能はEN388:2016のレベル4基準値の約3倍にあたる461N(カケンテストセンター実施)
- 甲・掌部はケブラー®と綿の交編織物。特許取得済の掌部構造
- サイズ:S・M・L・LL・3L/カラー:ブラック・オレンジ
DK-750が夏に快適な理由
掌の最内層に配置した吸汗速乾素材が、かいた汗を素早く吸って乾かします。鋭利物対策を最優先しつつ、手の中のべたつきも抑えます。DK-750は「涼しさ」を主目的にした手袋ではなく、突き刺し防止・耐切創・難燃を最優先しつつ、汗の処理にも配慮したモデルという位置づけです。
訓練や平時作業に|AG-191G/AG-191B

火災現場の実戦ではなく、訓練・後方支援・資機材の点検といった長時間つけっぱなしの場面には、AG-191G/AG-191Bが使いやすい一双です。甲部に高機能ポリエステル素材「エクスライブ」を使い、吸水速乾に加えて抗菌防臭機能を備えています。汗のべたつきと臭いの両方に配慮したい場面に向いています。
- 甲部:ポリエステル100%(エクスライブ)+人工皮革スエード0.7mm厚、掌部・マチ:人工皮革スエード0.7mm厚
- 甲骨(籠手)をイメージしたデザインで甲部を保護。三角マチで可動性を保ちつつ異物の侵入を防ぎ、破れやすい指先は全て補強
- サイズ:S・M・L・LL
AG-191G/AG-191Bが夏に快適な理由
甲部の高機能ポリエステル「エクスライブ」が吸水速乾で汗を素早く処理し、抗菌防臭で汗の臭いも抑えます。手洗いできるので、汗をかいても洗って清潔に保てるのも夏向きです。長時間つけっぱなしの場面などにおすすめです。
AG-191GとAG-191Bの違いはカラーのみです(G:ネイビー・オレンジ・グレー/B:オレンジ・ブラック)。チームでの色分けや視認性で選ぶとよいでしょう。
操法大会の練習・細かい作業に|CT-250

操法大会の練習や細かい作業で、素手感覚に近いフィットと汗のべたつき対策を両立したい消防団員には、CT-250が向いています。甲側に東レ・セオαを使い、水分を通常の約2倍の速さで吸収・発散・乾燥させます。掌部は牛革0.6〜0.7mm厚で、操作性とフィット感を確保しています。
- 甲側のセオαは伸縮性にも優れ、手に馴染むフィット感を高めます
- サイズ:S・M・L・LL・3L/カラー:ホワイト
CT-250が夏に快適な理由
甲側の東レ・セオαという素材が水分を通常の約2倍の速さで吸収・発散・乾燥。伸縮フィットと合わせ、汗をかく夏の反復練習でもべたつきにくいのが利点です。
練習用として気兼ねなく使える一双です。汗をかきやすい夏の反復練習で、べたつきを抑えたい場面に適しています。
結局どれを選べばいい?用途で選ぶ早見表
迷ったら、まず「自分が夏にグローブを使う場面」から選ぶのが近道です。
| 型番 | 主な場面 | 夏に効く素材・機能 | カラー/サイズ |
|---|---|---|---|
| DK-779 | 防火・実践 | OutDry透湿防水+乾きやすいパイル裏地 | ブラック/S〜3L |
| DK-750 | 鋭利物のある救助 | 掌内側の吸汗速乾層 | ブラック・オレンジ/S〜3L |
| AG-191G/B | 訓練・後方・平時作業 | エクスライブ(吸水速乾+抗菌防臭) | G:ネイビー・オレンジ・グレー/ B:オレンジ・ブラック/S〜LL |
| CT-250 | 操法大会の練習・細かい作業 | 東レ・セオα(約2倍速乾) | ホワイト/S〜3L |
まとめ
夏の蒸れ対策は、涼しさそのものより「汗をどう処理し、どう乾かすか」で選ぶのが現実的です。防火の実戦ならDK-779、鋭利物のある救助ならDK-750、訓練・後方や平時作業ならAG-191G/B、操法大会の練習ならCT-250と、使う場面から選び分けるのが近道になります。いずれも消防の現場を前提に素材が選ばれた、消防士・消防団員専用の設計です。
よくある質問(FAQ)
場面によって最適解が変わります。防火の実戦ならOutDry透湿防水フィルムで湿気を逃がすDK-779、鋭利物のある救助なら掌内側に吸汗速乾層を持つDK-750、訓練や後方支援なら吸水速乾・抗菌防臭のエクスライブを使うAG-191G/B、操法練習ならセオαで約2倍速乾のCT-250が向いています。
完全に暑さゼロにはできませんが、DK-779は外からの水を防ぎつつ内側の水蒸気を透湿で逃がす構造で、裏地には熱が伝わりにくく乾きやすいポリエステルパイルを使っています。汗で濡れたまま作業する不快感を抑える設計です。2022年ガイドラインにも対応しています。
CT-250が向いています。甲側に水分を通常の約2倍の速さで吸収・発散・乾燥させる東レ・セオαを使い、汗のべたつきを抑えます。掌部は牛革0.6〜0.7mm厚で、素手感覚に近いフィットと操作性を確保しています。
