消防ホースの巻き方|二重巻き・島田折り手順とおすすめ周辺アイテム

消防ホースの巻き方と二重巻き・島田折りの手順解説アイキャッチ

ホースの収納、運搬、いざというときの応急処置——。消防団・消防署で活動していると、巻き方ひとつで収納のしやすさも次の出動の展開スピードも変わることを、現場で感じている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、消防ホースの代表的な巻き方である一重巻き・二重巻き・島田折りの手順と使い分けを整理し、巻いたホースを結束・運搬・流れ止め・応急処置するための周辺アイテムまでをまとめました。日々ホースを扱う消防団員・消防署職員の方が、片付けと出動準備の両方を効率化するための実用ガイドとしてご活用ください。

消防ホースの巻き方にはどんな種類がある?

消防ホースの巻き方(一重巻き・二重巻き・島田折り)の比較図解

消防ホースの巻き方は、主に一重巻き・二重巻き・島田折りの3種類があります。収納する場所と、現場でホースをどう延長するかによって使い分けるのが基本です。ざっくり言えば、平坦地や下り坂では二重巻き、階段や上り坂では島田折りが向いている、と覚えておくと選びやすくなります。

※本記事で紹介する手順は一般的な流れの一例です。巻き方の細部や呼称は地域・消防本部によって異なります。実際の操作は、所属する消防署・消防団で定められた方法に従ってください。

名称巻き方特徴用途
一重巻きホースを真っ直ぐに伸ばした状態から、一方の金具(オス金具)側から一方向に巻き取る方法です。ホース内の水や空気を抜きながら綺麗に巻くことができます。主に車両への格納や、使用後の収納時、日常の点検整備など。
二重巻き二つ折りにして折り目側から巻きます。延長するとV字に広がるため、広いスペースであれば迅速かつ容易に展開できます。コンパクトに収納できるのもメリットです。多くの消防本部や消防団で基本となる巻き方として採用されています。
島田折りホースを蛇腹状にジグザグに折りたたんでいく方法です。長さ方向に十分なスペースがない狭い場所でも、ホースをきれいに引き出しやすい構造です。狭い階段や入り組んだ住宅街など、二重巻きでの展開が難しい現場で活用されます。

なぜ巻き方を使い分けるのか

巻き方によって「延ばし方」が変わるためです。二重巻きは転がして延ばす方式なので平坦地に向き、島田折りは肩にかけて歩きながら延ばせるため、転がしにくい階段や狭いスペースでの展開に向きます。現場の地形に合わせて巻き方を選ぶことで、展開のスピードと確実性を高められます。

消防ホースの一重巻きのやり方は?

一重巻きは、ホースを折らずに片方の金具側から端へ巻いていく、もっともシンプルな巻き方です。巻いたホースを振り子のように前へ放り出すと、転がりながら一気に延びるため、ホースを素早く延長したい場面で使われます。

一重巻きの手順

  1. ホースを伸ばし、ねじれを取ってまっすぐにそろえる
  2. オス金具側から内部の水、空気を排出しながら巻きます

一重巻きが向いている場面

一重巻きは、巻いたホースを振り子の要領で前へ放り出し、転がしながら一気に延長したい場面に向いています。

消防ホースの二重巻きのやり方は?

二重巻きに丸められた消防ホース

二重巻きは、ホースを二つ折りにして折り目側から緩みなく巻いていく方法です。完成したホースは転がすように延長でき、車両や棚への収納にも向いています。ポイントは、巻き始める前にオス金具とメス金具の位置を少しずらしておくことです。

二重巻きの手順

  1. ホースを伸ばし、ねじれを取ってまっすぐにそろえる
  2. オス金具がメス金具より手前にくるよう、金具側を約50cmずらして二つ折りにする
  3. ホース内部の空気を抜くように下へ押しつけながら巻く
  4. 巻き終えたら、オス金具とメス金具の間隔が20〜30cmになるよう整える
  5. 緩みがあれば、ホースの中央を押さえて金具を左右に振り、締め直す

巻き始めを少しずらし、間隔を20〜30cmあけておく理由は、肩にかついだときに金具が安定し、延長時にメス金具側を足で押さえてオス金具を引き出しやすくなるためです(小松島市消防本部の公開資料により引用)。巻き始めが緩むと全体が緩みやすくなるため、最初のひと巻きを丁寧に締めるのがコツです。

二重巻きが向いている場面

二重巻きは、車両や棚への収納と、平坦地での延長に向いています。コンパクトにまとまり、転がして一気に延ばせるため、消防活動後の片付けや日常の保管で多く使われる基本の巻き方です。

消防ホースの島田折りのやり方は?

島田折りに畳まれた消防ホース

島田折りは、ホースを一定の幅でジグザグに折りたたんで重ねる方法です。バンドなどで固定して肩にかけ、そのまま運びながら延長できるため、二重巻きでは転がしにくい階段や上り坂でのホース延長に向いています。

島田折りの手順

  1. ホースをまっすぐ伸ばし、ねじれを取る
  2. 一定の幅(おおむね70〜80cm程度)で折り返し、ジグザグに重ねる(折り幅は各隊の基準に合わせる)
  3. 重ね終えたら、形が崩れないようバンドで固定する
  4. 固定したホースは肩にかけて運び、目的地で重なりを延ばして展開する

折り幅をそろえることで、運搬時の形崩れを抑え、展開もスムーズになります。なお、後述するBULLRESCUEのワンタッチホースバンドBE-003Hは、この島田折りに対応した設計です。

島田折りが向いている場面

島田折りは、階段や狭いスペースでのホース延長と、斜面でのホースの流れ止めに向いています。肩にかけて歩きながら延ばせるため、ビルの階段や山林など、二重巻きでは扱いにくい現場で力を発揮します。

巻いた・折ったホースの結束はどうする?

BE-007ホースバンドを島田折りした消防ホースに装着する様子

巻いたホースや島田折りにしたホースは、結束ベルトで固定するのが確実です。紐やテープと違ってワンタッチで脱着でき、繰り返し使えるうえ、劣化したらベルトだけ交換できます。BULLRESCUEには、二重巻き・島田折りの両方に対応するBE-007と、二重巻き専用のBE-008があり、隊の使い方に合わせて選べます。

型番対応する巻き方特徴
BE-007二重巻き・島田折り(兼用)40・50・65mmを1サイズで併用/補助ベルトで2本結束も可
BE-008二重巻き専用40・50・65mmを1サイズで併用/ワンタッチで簡単装着・解除

BE-007|二重巻きも島田折りも結束できる兼用モデル

BE-007 二重巻き・島田折り兼用ホースバンド
BE-007ホースバンドを二重巻きした消防ホースに装着する様子
BE-007ホースバンドを島田折りした消防ホースに装着する様子

BE-007は、消防用ホース結束ベルトとして累計販売数15,000本以上の実績があり、二重巻きホースにも島田折りホースにも対応する結束ベルトです。40・50・65mmのホースを1サイズで併用でき、巻き方を問わず使えるのが特長です。二重巻き・島田折りの両方を運用に取り入れている隊や、装備を一本に統一したい場合に扱いやすいモデルです。

  • 二重巻き・島田折りの両方に対応
  • 40・50・65mmを1サイズで併用
  • 反射材付きで夜間の視認性に配慮
  • 補助ベルトBE-007-Lを併用すると、50・65mmの2本結束も可能

BE-008|二重巻き専用・ワンタッチで簡単装着&解除

BE-008 二重巻き専用ワンタッチホースバンド
BE-008ホースバンドを二重巻きした消防ホースに装着した様子

BE-008は、二重巻きホースの結束に特化した特殊形状の結束ベルトです。均等な結束力でしっかりまとめられ、ワンタッチでの装着・解除がしやすい設計になっています。二重巻きを中心に運用している隊に向いたモデルです。

  • 二重巻きホース専用の特殊形状
  • 40・50・65mmを1サイズで併用(2本結束は40mmに対応)
  • 引っ掛かりがなく、横に積み重ねて収納しても安定

ホースの運搬・流れ止め・応急処置に使える装備は?

BE-010 ホースキャリーバッグを方から担いでいる様子

巻いたホースを運ぶ・流れ止めする・破れを応急処置する場面では、それぞれ専用の装備があります。運搬・収納はキャリーバッグBE-010、階段や斜面の流れ止めはBE-003H、破れの応急処置やホース移動はBE-001、と課題ごとに対応アイテムを選べます。

BE-010 ホースキャリーバッグ|運搬・収納(肩がけ・背負い対応)

BE-010 ホースキャリーバッグ
BE-010 ホースキャリーバッグにホースを収納している様子
BE-010 ホースキャリーバッグを背負う消防隊員

BE-010は、巻いたホースをまとめて運べるホースキャリーバッグです。肩にかけても背負っても運べるため、両手を空けたい現場や、階段・斜面の移動に向いています。表地には厚手のポリエステル生地にPVC防水加工を施し、耐久性を高めています。

また、バッグの底には5.5mm厚のベニヤ板を挿入しており、ホースの荷崩れを防ぎます。

  • 収納の目安:ホース直径40mm/3本、50mm/2〜3本、65mm/2本
  • 肩がけ・背負いの両対応で、階段や山など登りの運搬にも対応

BE-003H ワンタッチホースバンド|階段・斜面の流れ止めに特化

BE-003H ワンタッチホースバンドで結束された消防ホース

BE-003Hは、島田折りにしたホースの収納・流れ止めに使うワンタッチホースバンドです。ビルの階段や山の斜面で、展開したホースが流れ落ちるのを抑える用途に向いています。ホース径に合わせて40mm用・50mm用・65mm用が用意されています。

型番対応ホース径ベルト部長さ
BE-003H-40直径40mm約30〜40cm(ハンドル部50cm)
BE-003H-50直径50mm約38〜48cm(ハンドル部50cm)


BE-001 ホースリペアバンド|破れの応急処置・ホース移動

BE-001 ホースリペアバンド
BE-001 ホースリペアバンドを巻いた様子

BE-001は、ホースの破れの応急処置や、ジョイント部に装着してのホース移動に使うリペアバンドです。一部に伸縮素材を使い、装着時のフィット感を高めています。また、現場でのホース移動をしやすくするために、ハンドルテープを取り付けており、ここを握って移動させることが可能です。こちらも40mm用・50mm用・65mm用の径別展開があります。

消防ホースの装備はまとめ買いがおすすめ?

消防ホースを両手に持ち搬送する消防隊員

隊単位でホースを扱うなら、結束・運搬・補修の装備を径をそろえて一式で導入するのがおすすめです。本数と仕様をそろえることで運用ルールを統一でき、隊員ごとの作業のばらつきを抑えられます。

  • 全隊員が同じ装備を持つことで、結束・搬送の動作が標準化される
  • 劣化時に同型のスペアをすぐ補充できる
  • 結束(BE-007/008)+運搬(BE-010)+補修(BE-001)をセットで揃えると、片付けから出動準備までの動線が短くなる

まとめ

消防ホースは、平坦地・収納向きの二重巻きと、階段・斜面向きの島田折りを、現場の地形で使い分けるのが基本です。巻いたホースは結束ベルトで確実に固定し、運搬・流れ止め・応急処置の装備をそろえることで、片付けと出動準備の両面で時間短縮が期待できます。

BULLRESCUEのBE-007は二重巻き・島田折りの両方に対応し累計15,000本以上の実績があります。BE-008は二重巻きに対応した定番モデルです。それぞれの現場に合わせた装備を揃えることで、ホース活動をよりスムーズにする方法を考えてみてはいかがでしょうか。

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よくある質問(FAQ)

Q
消防ホースの二重巻きと島田折りはどう使い分ければいいですか?
A

平坦地での延長、車両・棚への収納には二重巻きが向いています。一方、ビルの階段や上り坂など転がしにくい場所では、肩にかけて運びながら延ばせる島田折りが向いています。現場の地形に合わせて選ぶのが基本です。

Q
結束ベルトはBE-007とBE-008のどちらを選べばいいですか?
A

二重巻きと島田折りの両方を使う隊や、装備を一本に統一したい場合はBE-007が向いています。二重巻きを中心に運用している場合は、二重巻き専用の特殊形状で簡単に装着・解除できるBE-008が選択肢になります。どちらも40・50・65mmを1サイズで併用できます。

Q
ホースキャリーバッグBE-010には何本のホースが入りますか?
A

収納の目安は、ホース直径40mmで3本、50mmで2〜3本、65mmで2本です。肩がけ・背負いの両方に対応しているため、階段や斜面の運搬にも使えます。詳しい仕様は商品ページをご確認ください。

参考資料

本記事の巻き方の手順・使い分けは、以下の公的機関の公開資料を参考に作成しました。

山梨県公式ページ 差込式(町野式)ホース取扱い要領

https://www.pref.yamanashi.jp/documents/44068/sasikomisikiho-su.pdf

小松島市消防本部「二重巻ホースを作る要領」

https://www.city.komatsushima.lg.jp/docs/2415.html

中濃消防組合「消防ホースの収納方法」

https://www.chunou-119.jp/diary/7585